ダム水源地情報

水陸両用バスで行くダムとダム湖探検ツアー2008
〜鬼怒川流域ダム観光活性化実験〜

関東地方整備局 湯西川ダム工事事務所
調査設計課 二瓶 太一


1.はじめに

川治ダム

湯西川ダムの建設予定地である鬼怒川流域では昭和31年に完成した五十里ダム以降、国や県、電力会社により半世紀以上継続してダム事業が行われてきました。しかし、このような大規模プロジェクトも平成23年に完成を予定している「湯西川ダム」以降、当面予定されていません。今まで大規模プロジェクトとともにあった地域にとって、地域経済構造の変化が予想されています。加えて、当該地域の主要産業である「観光業」において宿泊者数の減少が続き、地域経済の低迷が危惧されています。そこで、平成23年度に完成を予定している「湯西川ダム」を活用した地域活性化策の一つとして、官民共同で水陸両用バスの運行を行い、将来的には地域に根付いた観光施策として事業化を目指しています。


 

2.昨年度までの運行実験

平成18年には鬼怒川上流域における観光等の活性化を図ることを目的として「鬼怒川流域ダム観光活性化会議(会長:日光市長)」を設立し、活性化施策の1つとして8月18日から約3週間にわたり水陸両用バスの無料運行を実施しました。運行ルートは「五十里ダム資料館」「川治ダム堤体」を見学した後「川治ダム湖」を遊覧し「湯西川ダム建設予定地」を見学する約120分のコースでした。乗船した約1,000人へアンケート調査を実施したところ有料化に大きな抵抗感がないことがわかり、平成19年は有料運行を行うこととしました。 平成19年は7月7日から11月10日までの108日間運行を行いました。運行コースは「川治ダム堤体」見学した後「川治ダム湖」を遊覧する約80分のコースに変更しました。運行期間中は11,136人もの方に乗車していただきました。 マスコミ報道も多く、「もしもツアーズ」をはじめとするテレビ8番組のべ50分、ラジオ3番組のべ33分、新聞報道17回、雑誌11誌に掲載されました。 お客様の反応としては、96.7%が「楽しかった」92.9%が「また乗りたい」と回答していることから満足度が高いことがわかりました。 湯西川ダム工事事務所としては、職員全員が休日も含め交代でダム事業及び湯西川ダムの説明を実施させていただきました。お客様の意見の中には「国土交通省職員による案内でダムの必要性、親しみがわいてきた」「ダムを見せる取組はすばらしい」との意見もあり、ダム事業の広報としても大きな効果があったものと考えています。


                                          
陸から湖へ



3.今年の運行実験

湖から陸へ

今年は7月19日から11月30日までの間、水陸両用バスによる観光活性化実験を実施しています。運行コースは平成19年と同じルートとしました。 今年度は将来の公共交通機関(乗合バス)としての事業化を目指し「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」に係る法定協議会『鬼怒川流域ダム観光活性化会議水陸両用バス導入協議会(会長:日光市長)』を新たに設立しました。 水陸両用バス導入協議会では運輸局からの地域公共交通活性化・再生総合事業費補助金等を活用し乗車されるお客様や周辺施設へ宿泊されるお客様にアンケートを実施し、交通流動や潜在的なニーズを調査すると共に、周辺施設への波及効果等の調査を実施しています。 今回、湯西川で運行している水陸両用バスは日本初の国産水陸両用バスです。この新型車両は昨年の輸入車両と違い四輪駆動となり、エンジンを2つ(陸上用と水上用)備えています。そのため、昨年の車両に較べて安定性に優れた車両となっています。また、多くのお客様に対して湯西川地域の文化や歴史、自然、史跡などをご紹介するスタッフを公募し、水陸両用バスの車内及び川治ダム堤内において地域のガイドを実施しております。


運行の概要
運行ルート 道の駅湯西川→川治ダム堤体→川治ダム湖→道の駅湯西川(約80分)
料金 大人(中学生以上)3000円
子供(3歳〜小学生)2000円
幼児 500円
出発時間  第1便9:00(貸切便のみ)
第2便10:30
第3便12:00
第4便14:00
第5便15:30

お申し込み先 お近くの「近畿日本ツーリスト」「東武トラベル」「JRびゅう」各支店
または、日本水陸観光湯西川案内所 0288-78-7030

これから、秋の行楽シーズンに突入します。水陸両用バスの運行(航)は11月30日(日)までとなっております。是非、ご家族ご友人をお誘い合わせの上、錦秋の湯西川へおいでください。