水源地づくりレポート

 

木曽三川環境保全機構の活動

                     (平成17〜19年度ダム水源地域サポート事業)

 

NPO法人 木曽三川環境保全機構
理事長 平野 久克


1.桑名市の紹介



桑名市

平成16年12月6日に桑名市、多度町および長島町が合併して「桑名市」が誕生し、面積は136.61k㎡で三重県の約2%を占め、人口は約14万人です。市域は、三重県の北部に位置し、名古屋から25km圏にあり養老山系の南東部に位置する山地・丘陵地帯と木曽三川がつくる沖積平野、輪中に代表される低くて平坦な水郷地帯により形成され、農業は水稲と基幹作物として、平坦部ではトマトやシクラメンなどの施設野菜や施設園芸、丘陵地ではミカン、タケノコとの複合経営や木曽三川河口の汽水域を場としてハマグリ、シジミを始めとする貝類、海苔の養殖と魚類の漁獲生産が古くから行われています。また、年間約700万人を超える観光客が訪れる桑名市は、多度峡、多度大社、六華苑や七里の渡跡、桑名の千羽鶴、輪中の郷などの歴史的・文化的資源、長島温泉や大規模アミューズメント施設など、豊富な観光資源を有しています。


2.桑名市の位置(東経136度41分 北緯35度3分)

           

桑名市の位置

長良川河口堰に堆積した流木  

長良川河口堰に堆積した流木(分別後)  

総面積 136.61k㎡    旧・桑名市57.30k㎡ 
                                 旧・多度町47.58k㎡
                                旧・長島町31.73k㎡

 


3.資源循環事業への取り組み
桑名市長島町は、 木曽三川に囲まれた地域、いわゆる輪中地帯です。以前は、川が運んでくる流木等は、自然が運んでくる資源として、生活に密着した貴重なものでした。しかし社会の進展と変化の中で、今では川を汚すゴミとして取り扱われているのが現状です。長良川では毎年、豪雨や台風時には河川が増水し、上流から排出される植物性廃棄物(流木)等が長良川河口堰に堆積し、産業廃棄物として処分されていました。
平成16年から 植物性廃棄物(流木)の有効利用を図るべく、独立行政法人 水資源機構長良川河口堰管理所、旧長島町および地元農業者との共同により堆肥化に向けた検討を始め、平成17年には事業を支援するNPO法人が立ち上がり、トマト生産者、花壇園芸生産者の皆様(一部)の協力を得て、植物性廃棄物(流木)を破砕処理(チップ化)して窒素分を添加して、一年間かけた熟成堆肥に活用していただき、有機堆肥としての実証を得ることが出来ました。
平成18年から利用拡大(促進)を行い、、現在ではトマト生産者(土耕)、花壇生産者の多くの方に利用していただいて生産者のコスト縮減を図りました。今後、更なる環境に配慮した資源循環型のリサイクルを促進して地域貢献することとしています。

 

 

 

 

 


4.河川環境への取り組みと今後の展望

木曽三川河口部特有の輪中の歴史や水郷地帯を知ることで自然を大切にする気持ちを育み、自分たちが住む町や川をきれいにしようという環境学習としての活動を行っています。例年地元各小学校には河川美化活動への参加や河川美化を題材とするポスター作成等の協力をお願いして、その活動内容をイベントや公的施設を利用して定期的に紹介させていただいております。
本年は、地元小学校4、5年生が夏休みを利用して自然環境が保全された山のきれいな水、おいしい水を体験していただくために長良川の源流を訪ねる事業を企画し、多くの方に参加していただきました。
今後も自分たちが住む地域は、自ら環境保全に取り組む姿勢が地球環境を守ることになる認識を高める活動を継続していきたいと考えています。

 

植物性廃棄物(流木)の堆肥化作業 その3 

植物性廃棄物(流木)の堆肥化作業 その2

植物性廃棄物(流木)の堆肥化作業 その1

夏休みを利用し木曽三川の源流を視察   (小学生)

川を汚さない看板を立てる小学生生徒

川をきれいにするポスター展示(輪中ドーム)

長島水賞表彰式(輪中ドーム) その2

長島水賞表彰式(輪中ドーム) その1