ワンポイント・ぜみなーる

ダムの役割 

ダムにはどのような役割があるのでしょうか。
ダムの各部の名称や役割などを全4回に分けてわかりやすく紹介します。

(財)ダム水源地環境整備センター
ダム広報センター
 


                                      illustrated by Kazuo Kawasaki


第1回 ダムの目的、ダム各部の名称編

第1回は「ダムの目的・ダム各部の名称編」です。以後、第2回「治水編」、第3回「利水・環境編」、第4回「ダム管理所の役割編」を予定しています。

1.ダムの目的

日本には約3,000のダムがあり、そのダムにはそれぞれ使用目的があります。
使用目的は、大きく分けると2つあり、 1つは大雨等による洪水の氾濫から人々の生命や財産を守る目的 (「治水」という)と、水道や工場への用水、田畑へのかんがい用水や河川への環境用水、消雪用水等の供給や水力発電を行うなどの目的 (「利水」という)があります。
海外では、水面を利用した舟運やレクリエーションを目的としたダムもあります。
なお、使用目的が治水を含め水道、工業用水、発電のうち、2種類以上の目的を持つダムを一般的に多目的ダムといいます。

・治水目的とは

ダムによる治水とは、大量に降った雨の一部をダムに貯めて下流河川の氾濫を防ぐものです。(詳細は第2回で紹介します)

       

(上の文字をそれぞれクリックすると、下の画面が変わります)

 

・利水目的のうち用水供給とは

ダムによる用水供給とは、ダムの下流で必要な水を流してもなお余る水をダムに貯留しておき、河川の水だけでは不足する時に水道水、工業用水、かんがい用水、環境用水等のために ダムで貯留していた水を放流するものです。(詳細は第3回で紹介します)

       

(上の文字をそれぞれクリックすると、下の画面が変わります)

 


・利水目的のうち水力発電とは

ダムによる水力発電とは、ダムから放流水する水量と落差を利用して水車(発電機)を回し発電するものです。(詳細は第3回で紹介します)


ここをクリックすると、水力発電のイメージ図が開きます。



2.ダム各部の名称

川の水を貯めたり流したりするダムには、いろいろな呼び方の設備や機械があります。代表的なものをいくつかご紹介します。
(イラスト内の文字をclick !)


流木止め設備
曝気循環施設
取水施設
予備ゲート
ゲート操作室
ゲート操作室
非常用洪水吐き
常用洪水吐き
減勢工
副ダム
ダム管理所
堤体

ダムの目的やダム各部の機能がご理解いただけたでしょうか?
もっと知りたい役割、名称、機能等について、 ダム水源地ネットメールフォームよりご質問下さい。
可能な範囲で当コーナー「ワンポイント・ぜみなーる」上に回答を掲載します。
次回の【ダムの役割】は「治水編」です。


【参考】

・ダム便覧2008/(財)日本ダム協会ホームページ
・よくわかるダムの管理/(財)ダム水源地環境整備センター、1999

【イラスト】

川崎一雄