尾原おばらダム~島根県雲南市・奥出雲町~

2019.02掲載
国土交通省 中国地方整備局
出雲河川事務所 尾原ダム管理支所

1.尾原ダムの概要

位置図

        ▲位置図


 尾原ダムは、 斐伊川 ( ひいかわ ) 水系の治水事業の一環として斐伊川上流部に設置された堤体高90m、堤頂長440.8m、流域面積289㎢、総貯水容量6,080万㎥の多目的ダム(重力式コンクリートダム)です。

 尾原ダムが建設された斐伊川は、島根県と鳥取県の県境に位置する 船通山 ( せんつうざん ) (標高1,143m)を源に、支川を集めながら山間部を抜け、下流に広がる出雲平野でその流れを東に転じて 宍道湖 ( しんじこ ) 、大橋川、 中海 ( なかうみ ) 境水道 ( さかいすいどう ) を経て日本海に注ぐ一級河川です。平成18年8月には 神戸川 ( かんどがわ ) を斐伊川水系に編入し、斐伊川水系は流域面積2,540㎢、幹川流路延長は153㎞となりました。

 ダム湖周辺には、平成17年3月に策定された『尾原ダム「地域に開かれたダム」整備計画』に則り、ダム湖周辺にはボート競技施設、自転車競技施設などが整備されており、それらを活用したイベントが盛んに行われています。




尾原ダム全景

▲尾原ダム全景

【ダム諸元】

河川名 :斐伊川水系斐伊川
目的 :洪水調節、河川環境の保全、水道用水の供給
ダムの型式 :重力式コンクリートダム
堤体高 :90m
堤頂長 :440.8m
流域面積 :289km2
総貯水容量 :6,080万m3
有効貯水容量 :5,420万m3

尾原ダムホームページ
http://www.cgr.mlit.go.jp/izumokasen/enjoy-dam/dam-obara/index.html


2.尾原ダム点検放流を活用したイベント


【クレスト点検放流】

 尾原ダムではクレストゲートの点検を目的に、実際にゲートから水を流す点検放流を行いますが、これを休日に実施しダム施設を開放することで、毎年多くの方が見学に訪れます。

 また、点検放流にあわせて地元NPOが主催するイベントも行われ、周辺地域のグルメなどの飲食ブース等は毎回大盛況です。ダムカレーも販売され長蛇の列が出来るほど好評です。

 来訪者は年々増えており平成30年3月の放流では過去最高の約1,500名が訪れました。

◆開催時期 毎年3月初旬頃

クレスト点検放流

▲クレスト点検放流

フーチング階段開放

▲フーチング階段開放

飲食ブース(ダムカレー)

▲飲食ブース(ダムカレー)

流域のご当地キャラも集合

▲流域のご当地キャラも集合

3.尾原ダム周辺のイベント


「さくらおろち湖」の由来

斐伊川を舞台とした出雲神話の一つ「 八岐大蛇やまたのおろち 退治伝説」の「オロチ」がキーワードとなり、「オロチをダムで鎮める」という想いを込め、斐伊川で親しまれている花「さくら」を合わせて「さくらおろち湖」と命名されました。

 尾原ダム湖(さくらおろち湖)は内陸の雲南市・奥出雲町に位置しますが、ダムに来ると視界が一気に開けて開放感のある眺めが楽しめます。広い水面や周辺施設を利用してダム湖祭りや年間約30のスポーツイベントが行われています。


【さくらおろち湖トレイルランニング】

 レースは田んぼのあぜ道や里山、登山道、沢渡り、けもの道、ダムの絶景など、めまぐるしく変化するコースで行われます。27㎞と15㎞のコースが用意されており、15㎞の部では小学生以上の参加も可能です。平成30年は全国各地から約500名が参加しました。

◆開催時期 毎年4月中旬頃~下旬頃

レース開始

▲レース開始

里山を走る

▲里山を走る

沢を渡る

▲沢を渡る

地元の食材でおもてなし

▲地元の食材でおもてなし

【さくらおろち湖お花見レガッタ、さくらおろち湖ウォーク】

 レガッタは漕ぎ手4人と舵手の5人編成で400mのコースを6部門で競います。

 ウォークは尾原ダム周辺の景観を楽しみながら歩く3コース(20km、12.5km、5.4km)です。

◆開催時期 毎年5月初旬頃

レガッタ

▲レガッタ

ウォーク

▲ウォーク

【トライアスロン】

 スイム(水泳)1.5km、バイク(自転車)40km、ラン(マラソン)10kmのオリンピック・ディスタンスの競技に、平成30年は個人227名、リレー17チーム47名、計274名の選手、そして多くのサポーター達が県内外から集まりました。選手達がスタートの合図とともに水しぶきを上げてダム湖を泳ぐ様子は圧巻!その後、バイクでさくらおろち湖周辺を走行し、最後は尾原ダムの堤頂を駆け抜けてゴールです。

◆開催時期 毎年9月初旬頃

スイム

▲スイム

バイク

▲バイク

ラン(ダム堤頂も走ります)

▲ラン(ダム堤頂も走ります)

前日のゆるキャラ記念撮影

▲前日のゆるキャラ記念撮影

【さくらおろち湖まつり】

 メインステージでは地元で活躍する団体のハイレベルなステージが次々に繰り広げられ、会場では地元特産品を味わえる飲食ブース、カヤック・レガッタ体験、凧づくりなどの楽しい催しが行われます。平成30年は過去最高の3,000名が来場。祭りにあわせて尾原ダムの堤体見学会も行われます。

◆開催時期 毎年10月中旬頃

仁多乃炎太鼓のステージ

▲仁多乃炎太鼓のステージ

ダム堤体見学

▲ダム堤体見学

【さくらおろち湖ロゲイニング大会】

 ロゲイニングとは、地図とコンパスを使いながら広大なエリアに無数に設置されたチェックポイントを制限時間内に通過した数を競う、クロスカントリーとオリエンテーリングを合わせた様な新しい競技です。
 競技は、ソロ又は2人から4人のチーム制で行い、どのポイントをどのような順番で回っていくかは、それぞれのチームの作戦次第で、知力と体力が試されます。

◆開催時期 毎年11月初旬~中旬


4.尾原ダム周辺の紹介


佐白さじろ温泉長者の湯】

 尾原ダムから東に約5㎞、稲田姫・長者屋敷、八重垣神社など神話のロマンに彩られた奥出雲町佐白の地にある温泉です。奥出雲の四季折々の自然に囲まれた岩風呂・露天風呂は、尾原ダムの湖底となった神話の大河斐伊川の石を用い、加温は木材チップによる優しい温もりと、古代ロマンを感じながら、心身ともに癒される神秘の湯です。

佐白温泉ホームページ http://www.chojyanoyu.jp/spa/

長者の湯

▲長者の湯

【奥出雲多根たね自然博物館】

 尾原ダムから東に約5㎞のところにある「宇宙の進化と生命の歴史」をテーマとした博物館で様々な時代の化石や恐竜などが展示されています。全国でも珍しい宿泊もできる博物館であり、宿泊者には限定の「ドキドキ・ナイトミュージアム」が楽しめます。

奥出雲多根自然博物館ホームページ http://tanemuseum.jp/

多根自然博物館

▲多根自然博物館

志津見しつみダム】

 志津見ダムは、尾原ダムと同じく斐伊川水系の治水事業の一環として神戸川上流部に設置された堤体高81m、堤頂長266mの多目的ダム(重力式コンクリートダム)で、平成23年6月に完成しました。志津見ダム中流部にある 東三瓶 ( ひがしさんべ ) フラワ-バレ-では、毎年6月にはポピ-祭、10月にはコスモス祭を行っています。

志津見ダム

▲志津見ダム

満開のポピ-

▲満開のポピ-

▲ポピ-祭に併せて行われる物産販売店も大盛況

▲ポピ-祭に併せて行われる物産販売店も大盛況

コスモス祭と併せてダム見学会を実施

▲コスモス祭と併せてダム見学会を実施