「冬の湯田ダムへようこそ」

国土交通省 東北地方整備局
北上川ダム統合管理事務所

湯田ダムが位置する岩手県西和賀町は、奥羽山脈の山岳地帯に広がる地域で、湯田ダム流入域とほぼ同じ面積です。和賀岳(標高1439m)を源流とする和賀川が町の南北を貫き、それにつながる多くの川や沢があり豊富な水資源に恵まれた地域です。さらに、湯田ダム(ダム高さ89.5m天端標高241.5m)がある錦秋湖周辺は湯田温泉峡県立自然公園に指定されるなど豊かな自然にも囲まれています。

また、西和賀町は岩手県内一の豪雪地帯で、時には積雪量が2メートルを超えることもあり、雪は厄介な存在として捉えられてきましたが、近年はこの雪を町の魅力や豊かな恵みの源と捉え、観光イベントなど様々な取組が行われているので、紹介いたします。

冬の二大イベント

西和賀町には冬の風物詩となった二大イベントがあります。一つは雪上の戦いで「ほっとゆだ北日本雪合戦大会」です。1チーム7人で対戦し1セット3分間で2セット先取した方が勝ちとなります。シェルターで雪玉を避けながら相手陣にある旗を奪うか、残っている選手の多さで競います。昨年の2019年大会は86チームが参加し熱戦を繰り広げました。2020年大会は1月25日26日に開催されます(参加受付は1月8日で終了)。

もう一つのイベントは、「雪あかり2020 inにしわが」です。今年は2月8日(土)にJRほっとゆだ駅前会場のほか町内全域(昨年は計66ヶ所)において、2万本のろうそくの明かりが町を照らし、幻想的な雰囲気に包まれます。

湯田ダムライトアップ

「雪あかり」の開催に合わせて、湯田ダムのライトアップも実施しています。白銀の世界に浮かび上がるライトアップしたダムも、まさに「雪あかり」。  2020年も実施予定ですので、お楽しみに。

スノートレッキングツアー

環境に配慮したエコツアーとして、カンジキを履いて錦秋湖畔を歩いたり、氷曝を間近でみるツアーなど、地元の団体が今シーズンからはじめたので、ツアーに興味のある方は、このページのQRコードより詳細をご覧いただけます。

また、周辺ではスキー場も充実しているので、雪上のアクティビティーを存分に楽しむことができます。

湯田温泉峡

豊富な温泉資源と美しい景観に恵まれた湯田温泉峡は、清流・和賀川に沿って11ヶ所ある源泉・温泉場の総称です。ほとんどの温泉は硫酸イオンを多く含み、アルカリ性の性質を持っています。どこにもない四季と豊かな自然を感じながら、古くは薬湯とも言われた様々な効用や保温効果と美肌効果をゆっくりとご体感してはいかがでしょうか。

湯田ダムカレー

ダムに来て欠かすことができないのが、やはりダムカレー。湯田ダムカレーは、国道107号沿いの「道の駅錦秋湖」にて1日20食限定で食べることができます。特徴としては、旬の食材を使い、季節ごとの彩りを表現しているところで、今の季節は「冬バージョン」の湯田ダムカレーにお目にかかれます。なお、ダムカードを提示すると割引が受けられるので、先にダムカードをゲットすることをお奨めします。

また、西和賀町の特産品は「ユキノチカラ」ブランドとして、地ビール、地酒、地鶏、寒ざらしそば、わらび、デザートなど計23品が取り揃えられ、お土産としても人気が高いです。

地峡風体験

地峡風(ちきょうふう)とは、聞き慣れない言葉だと思います。詳しくは動画をご覧下さい。湯田ダムに来れば、天候にもよりますが、随時体験が可能です。
(※ 特にオススメは西高東低の冬型の季節風が吹くタイミングです。併せて、猛吹雪も体験できます!)

「地峡風体験」は、湯田ダムの「クレスト放流(春)」「ライトアップ(ダム&貯砂ダム)」に次ぐ3大アトラクションとして、お楽しみいただければと思います。

フォト&空撮動画コンテスト

ちょうど1年前に、錦秋湖の魅力を再発見し観光にも役立てようと、「冬の錦秋湖」を題材に「錦秋湖・フォト&空撮動画コンテスト」を行い、93点もの応募いただきました。そのうちフェイスブックでの投票により14作品を入賞作品として表彰しました。入賞作品より「雪あかり」や「錦秋湖の氷紋」が撮られた動画作品があるので、次のとおり紹介します。

さいごに

現在、湯田ダムの「きんしゅうこものしり館」は冬期閉館中(4月前半まで)ですが、昨年「湯田ダム(錦秋湖)を活用した地域活性化」(湯田ダムビジョン推進協議会:会長西和賀町長)の取組が「ジャパンツーリズムアワード2019」に入賞したことを記念し、JR北上線のほっとゆだ駅向かいにある「湯夢プラザ」で、ツーリズム関係のパネル展を令和2年3月31日まで実施しております。お近くにお寄りの際は、観光情報の入手の他、食事やお土産も楽しめますのでお立ち寄りください。

湯田ダムと錦秋湖で春・夏・秋・冬を楽しもう!ジャパンツーリズムアワード入賞・記念パネル展示の詳細について
http://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/kisya/kisyah/images/79067_1.pdf