“乳穂ヶ滝”4年ぶりの完全結氷 ~地域に賑わいがやってきた~

国土交通省 東北地方整備局
岩木川ダム統合管理事務所

津軽ダムが位置する青森県中津軽郡西目屋村は、令和4年2月1日(火) に、高さ約33mの “乳穂ヶ滝(におがたき)”(同村名坪平地内)が、平成30年以来4年ぶりに上の流れ口から下の滝つぼまでが凍って結氷(一部)したと発表、その後7日(月) に完全結氷が確認され、テレビや新聞各社に大きく取り上げられました。

例年、2月の第3日曜日に開催されている伝統行事「乳穂ヶ滝氷祭(におがたきこおりまつり)」では、滝の結氷具合等でその年の作柄を占う神事等が行われるのですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため昨年に続き中止となりました。

しかしながら、2月1日(火) から2月26日(土) の16時30分から22時まで “乳穂ヶ滝ライトアップ”(主催:目屋観光協会)のみが感染対策に留意した上で行われました。そのため日中はもちろん、夜間も滝をひと目見ようと訪れる老若男女多くの見学者で賑わいました。

年始からの厳しい冷え込みにより、順調に成長した氷柱の自然の造形美に見学者は圧倒されました。西目屋村ホームページによると、地元地区会長も今まで見たことがない程よい形の氷柱だそうです。

※例年、乳穂ヶ滝ライトアップと同時期に実施している津軽ダムライトアップは、今回実施を見送りました。

【1】完全結氷した乳穂ヶ滝 (令和4年2月8日撮影)。地元地区会長も今まで見たことがない程よい形の氷柱だそうです。

【2】3色のライトが自然の造形美を照らし出し、幻想的な雰囲気で見学者を楽しませました。

【3】県道沿いからも滝が見られます。入り口の鳥居と提灯が雰囲気を一層盛り上げていました。

【4】令和4年1月26日撮影。結氷に至るまで、暖気により氷柱に穴があいたことも。その後の冷え込みでなんとか回復しました。

【5】4年前の完全結氷の様子 (平成30年2月25日撮影)。何度か崩落したのか土台部分が盛り上がっています。