水源地を旅する 第四弾「おいしい山形!長井ダムの絶景とグルメ・温泉を味わい尽くす旅」


■はじめに

 スタート地点は山形新幹線の米沢駅(A)【地図】

 ヨーロッパの街並みを思わせるおしゃれな駅舎が特徴的です。米沢駅は東京駅から山形新幹線で2時間ほどなのでアクセスも良好です。
 今回は山形県の内陸部、米沢と山形のちょうど間にある長井ダムに寄りつつ、米沢駅から山形駅までドライブします。途中、日本酒やラーメンといったグルメ、りんごの浮いている温泉、水辺のハイキングなど山形ならではの魅力を存分に味わい尽くします。


■東光酒蔵を見学

 もちろんダムもいいですが、水がきれいな山形は日本酒もおいしい。まずは米沢駅から車で6分ほど、酒造資料館東光の酒蔵(B)へ向かいます。駐車場は無料で止められます。

 安土桃山時代に創業した最上川源流に一番近い水源を利用する酒蔵とのことで、私もとても大好きです!県外へのお土産にはぴったりだと思います。直営店でのお買い物は無料ですが、資料館の入館料は大人310円。今回は、せっかくなので資料館で酒蔵の歴史を見学しました。

 入るといきなりの日本庭園です。自分でお茶やコーヒーを入れることもできるようになっており、時間に余裕がある方はこちらで癒されましょう。

 長い歴史、伝統を感じます。さらに、日本酒の作り方の基本や東光酒造のこだわりを学ぶことができるためこのあとの直営店でのお買い物が一層楽しくなります。

 資料館の出口すぐ(ここは入館無料の場所)ではお酒の仕込みに使う水を試飲できました。非常に軟らかくのどを潤してくれます。

 すぐそばの直営店で試飲をしながらお気に入りの一本を選びましょう。ただし、ドライバーの方は、匂いだけで我慢、我慢。


■長井ダムをじっくり観察

 東光の酒蔵から車で北西に50分ほど、車で長井ダムに向かいましょう。
 途中で木地山ダム方面へ向かう分かれ道(C)をやり過ごし、左側の太い道を進みます。長井ダムの近くまで進むと、ダムを下流側から見学できる場所(D)【地図】が道路の右側にあります。車が数台止められるスペースもあるのでぜひ寄ってみてください。

 この日は放流中で、新緑の木々にダムが非常によく映えます。季節ごとに違う顔を見せてくれること間違いなしです。
 さらに車を走らせ、長井ダム管理所(E)【地図】に到着。

 すぐ隣に資料館にもなっている展望所(F)があります。

 ダムの天端は広々とした自由に歩ける空間。放流の様子を上から眺めたり、ガラス張りの機械設備をのぞき込んだり、対岸側(G)にわたりダムを眺めたりといった具合に、思い思いに楽しむことができます。


■三淵渓谷までボートの旅

 長井ダムの見学を終えたら、上流の三淵渓谷へのボートの旅です。運航日、予約方法などは公式HPでご確認ください。事前予約がオススメです!野川まなび館【地図】(J)まで整理券をもらいに行きます。整理券が発行されるのは、乗船時間の30分前からとなっていますのでご注意下さい。長井ダムから野川まなび館に行く際には、行きと同じ道を戻った方が速いですが、時間に余裕があれば、ながい百秋湖を竜神大橋(H)で横断し、長井ダムを別の角度から眺める(I)ルートで戻るのも良いでしょう。 整理券をゲットした後は、再び長井ダム方面へと15分ほど車を走らせます。長井ダム管理所を通り越して集合場所の合地沢湖面広場【地図】(K)まで行きます。

 ここ(K)で参加料2000円を払い、1時間ほどの船旅です。モーターボートでの旅になりますが、ラフティングなどとは違い揺れも少なく最高でも時速10キロほどなので幅広い年代の方が楽しむことができます。

 集合場所から三淵渓谷へ向かう道中、両側を断崖絶壁に囲まれながら上流へ進みます(L)。日は当たりますが湖は心地よい風が吹いているため非常に快適です。船頭さんも親切にダムのできる前後のこと、付近にいる生き物のことなど周辺環境のことを教えてくれます。

 さらに進めば三淵渓谷の入り口(M)です。かつて水神様が生まれたとされる神聖な場所であるため、中では大きな声を出すのは禁止です。

 宮崎県の高千穂峡を思わせる絶景が広がります(N)。中は、夏でも涼しいようで、私が行った5月は肌寒いほどでした。帰りはまた絶景を眺めながらもときた道を引き返します。
 三淵渓谷は地元の人でも知らない人も多く、行くなら知名度が上がっていない今がチャンスです!予約が取れない人気スポットになってしまう可能性を秘めたステキな船旅でした。


■お昼は長井市内でラーメンを

 長井ダムの観光を終えたら長井市の中心部でランチです。

 道の駅川のみなと長井【地図】(O)では、長井の特産品を使った創作料理をいただけますが、今回はラーメンを注文しました。

 しっかりとだしを取った基本に忠実なラーメンは、毎日でも食べられそうな味です。実は山形県民は中華めんの消費量が全国№1であるほどのラーメン好き。今回ご紹介したのは道の駅のラーメンですが、ガイドブックには載らない地元の人だけが知るラーメンも県内にはいっぱいあります。ふらっと地元の人が行きそうなラーメン屋に入ってみるのもとても楽しいですし、思わぬ一品に出会えます。


■水辺の小道を歩いてみよう

 食事を終えたら、道の駅川のみなと長井周辺をお散歩してみましょう。水が豊富な長井市では、フットパスと呼ばれるウォーキングコースが整備されており食後のお散歩には最適です。街中の川辺や古い商家をめぐるルートがオススメです。道の駅ではみずはの小道と題したフットパスルートの紹介パンフレットがありますのでこちらも参考にしながらご都合に合わせて散歩をしてみてください。

【地図】(この写真の場所(P)はフットパス小桜コースのルート沿いです)

 フットパス長井ではこのような観光スポットとまではいかないけどステキな光景をいたるところに発見することができます。急いでいると見落としてしまうことも多いので可能であれば時間に余裕をもって訪れるのがオススメです!


■りんご温泉で汗スッキリ

 長井市内の散策を終えたら、北に40キロほど、朝日町のりんご温泉【地図】で汗を流します。

 国道287号線のこの看板(Q)が目印です。

 のどかな田園風景の中にある温泉(R)です。残念ながら温泉の中は撮影禁止ですが、室内風呂、露天風呂ともこの写真と同じような景色で落ち着きます。この温泉の一番の特徴は、温泉にりんごがぷかぷか浮いていること。りんごが名産の朝日町ならではですね。

 温泉って、入っていて手持ち無沙汰になることありませんか?この温泉はそんな心配全くありません。温泉にりんごが浮いているためお手玉したりリンゴを沈めてみたり遊んで飽きません。ただ、おいしそうだからといってくれぐれも噛みつかないようにしましょう。

 お風呂上りは休憩室が用意されているので体を休めることができます。

 レストランでは、りんごを練りこんだりんご麺をいただけるそうです。どのようなお味なのでしょうか。

 りんご温泉から車で約40分で今回の終着点、山形駅【地図】(S)です。
 今回はりんご温泉をご紹介しましたが実は山形県は全市町村に温泉が湧いているおんせん天国。山形市周辺にもテルメ柏陵健康温泉館【地図】(T)、百目鬼温泉【地図】(U)山辺温泉【地図】(V)など様々な温泉があるのでスケジュールやお好みに合わせていろんな温泉に行ってみてください。どれも私が大好きな温泉です。


■おわりに

 山形県には、東京から新幹線で2時間というアクセスの良さとダム、グルメ、温泉などの穴場観光地、人の温かさなど都会にはない魅力がいっぱいあります。本文中ではご紹介できませんでしたが、米沢駅周辺にはそばとお米がおいしい駅そばの(米沢駅の駅舎内)、新鮮な野菜や米沢牛が格安で手に入る道の駅米沢(W)などのスポットが、終着点の山形駅周辺には、山形名物どんどん焼きがいただけるおやつ屋さん【地図】(X)、山形の豊富な日本酒を角打ちしながら選べる金森酒店【地図】(Y)、卵料理を味わえて新鮮な卵も買えるいではこっこ【地図】(Z)などおいしい山形を心ゆくまで味わえるスポットがいっぱいありますので、いろいろと探検してみてください。

写真・文:ダムライター猪野光太郎(いのっち)


■今回のルート