羽地ダム(沖縄総合事務局)と名護市合同開催の「羽地ダム鯉のぼり祭り」が令和7年5月4日、5日に開催されます。

「羽地ダム鯉のぼり祭り」のほか、沖縄の計6ダムで「ダムまつり」が開催されます。
〇7月20日(日)金武ダムまつり
〇8月3日(日)倉敷ダムまつり
〇8月9日(土)漢那ダムまつり
〇9月13日(土)安波ダム・クイナまつり
〇9月27日(土)大保ダムまつり

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昨年開催された「第30回羽地ダム鯉のぼり祭り」に当センター職員も参加しておりましたので、その様子をご紹介します。

1. 羽地ダムについて

羽地ダムは、沖縄本島河川総合開発事業の一環として、洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水及び水道用水の供給を目的に、羽地大川(流域面積14.8km2、流路延長12.6km)の河口から約3.1km上流地点に建設した高さ66.5mのロックフィルダムです。

↑羽地ダムの下流からの一枚。写真奥の羽地ダムの上側に小さく映っているのが今回の主役、鯉のぼりたち。
写真手前にある下流広場では家族連れの皆さんが川遊びを楽しんでいました。

↑羽地ダムのマスコットキャラクター「ホタルくん」のパネル。右側には水源地ネット取材班お手製のぬいぐるみ。

2. 羽地ダム鯉のぼり祭りについて

ダムの魅力発信や羽地の地域振興を目的に開催されてきた鯉のぼり祭り。今回で30回目を迎えることになりましたが、2019年以降はコロナ禍での延期や中止の経緯があり、5年の歳月を経て開催されました。地域の人々も待ち望んだであろう鯉のぼり祭り、取材班が現地で感じた熱気と、活気あふれる羽地ダムの魅力をお伝えいたします。

↑鯉のぼり祭りのチラシ。開催期間はGW中の5月4日~5日。(名護市役所ウェブサイトより) 

① 圧巻!空に舞う135匹のこいのぼり

羽地ダム鯉のぼり祭りではその名の通り、羽地ダムに大小色とりどりの鯉のぼりが空を舞っていました。その数135匹の鯉のぼりが青い空を泳ぐ光景は圧巻の一言。

お子様がキラキラした顔で見上げている姿がすごく印象的で、大人から子供まで、家族みんなで楽しめる素敵な空間となっていました。

↑ダムの堤体の様子。鯉のぼりの群れがダムの上を泳ぐ姿は幻想的で思わず見とれてしまいました。

↑ダム管理所のそばにも鯉のぼりを発見。

↑下流面から、ホタルくんぬいぐるみと鯉のぼりとの貴重なショット。心なしかホタルくんも嬉しそうです。 

② 多様なイベント

羽地ダムこいのぼり祭りの会場は羽地ダムの周辺とダム湖となっており、そこでは様々なイベントが開催されました。一例をあげると、特設ステージでの地元の児童らによるダンスのステージイベント、羽地ダム管理所横の広場ではグランドゴルフや竹馬などを体験できる「軽スポーツ体験コーナー」、ダム下流広場では「大迷路・ソリ体験」、ダム湖内をボートで探索できる「湖面遊覧」など、一日中楽しめるコンテンツが盛りだくさんでした。その中でも特に珍しかったのが、ダム管理所近くの水路に放たれたウナギを捕まえる「ウナギつかみ取り大会」で、とてつもない熱気で大盛り上がりでした。

文字だけでは伝えきれないので、実際の現地映像を基に紹介動画を作成いたしましたのでご覧ください。

イベントの中でも特に印象に残っているものを写真とコメントとともに紹介させていただきます。

■ダム湖を探検できる湖面遊覧

羽地ダムのダム湖を遊覧船で探索できる湖面遊覧は、普段は見ることができないダム湖の奥まで行けたり、上流側から間近に堤体を見ることができました。

↑管理所近くの船着場から出発!!船酔いに一抹の不安を抱きつつ船に乗り込み出航。

↑もちろんホタルくんも同乗。船に揺られながらの一枚。
奥に見えるのは羽地ダムダム湖の上流付近の風景で、やんばるの豊かな緑が一面に広がっています。

↑ダム湖側から見る羽地ダム。下流側からみる景色と違って、空と水面の青色と、ダムのグレーのコントラストが印象的でした。

■大白熱のウナギつかみ取り大会

羽地ダム鯉のぼり祭りの終盤には「ウナギつかみ取り大会」が開催されました。羽地ダム管理所近くにある池に放たれたウナギをつかみ取りできるという、ダム関係のイベントではおそらく羽地ダム唯一といっていいほど、珍しい大会が開催されていました。

大会が始まる前から人だかりができ始め、会場が徐々に熱気を帯びていくのを感じました。開始の合図とともにウナギを目指して飛び込む子供たちの楽しそうな声が響き渡り、ついにウナギをつかみ取りできた瞬間、会場のボルテージは最高潮に。空に響きわたる大歓声とともにはためく鯉のぼりが見つめる中、大会は幕を閉じました。

↑ウナギつかみ取り大会会場の開催前の様子。すでに人だかりができています。

↑水路に放たれたウナギ。生き生きと泳いでます。

↑つかみ取り大会開始。水路のウナギを一斉に捕まえに行くお子さんたちの様子。

3.最後に

今回取材に訪れた羽地ダム鯉のぼり祭りは、イベントの数が非常に多く、あっという間に時間が過ぎていきました。会場に来られていた方々も一日中ダムを満喫されて帰る方も多くいらっしゃったようで、羽地ダムの魅力を存分に感じることができる素晴らしいイベントでした。

今回のこの記事で、そんな羽地ダムおよび羽地ダム鯉のぼり祭りの魅力が少しでも伝われば幸いです。皆さんも沖縄に訪れた際はぜひ羽地ダムに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

お し ま い

本稿では、昨年の「羽地ダム鯉のぼり祭り」の様子をご紹介しました。
今年のゴールデンウィークを羽地ダムでゆったり泳ぐ鯉のぼりとともに過ごしてみてはいかがでしょうか。