一般財団法人 水源地環境センター
調査部兼研究第三部 主任研究員 井関宏崇
水源地環境センターは、内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「スマート防災ネットワークの構築」の中のサブ課題「流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現」に参画しており、その成果の国際展開の一つとして2025年3月7日~3月9日に仙台国際センターにて開催された「World Bosai Forum 2025」にてポスターセッションを実施いたしました。本記事ではその様子を報告いたします。
World Bosai Forumは”多様なステークホルダーが、災害による被害を減らす具体的な解決策に注目し、情報共有し、議論を行うことができる国際的な「場」(開催趣意書抜粋)”を提供することを目的に開催されるもので、2017年に第1回が開催され、今回が4回目の開催となります。当日は研究・開発の口頭発表やポスターセッション、災害時に活用できる各種アイテムの展示、東日本大震災を始めとする日本における災害記録の上映など、様々な防災に関する取組が紹介されていました。
受付
展示会場
水源地環境センターが参画するサブ課題からは、当方の他に国立研究開発法人 土木研究所、一般財団法人 国土技術研究センターから参加いただきました。当日は、参加メンバーでポスターセッションを行い、国内・国外の企業・学生・市民等様々な方に興味をもっていただきました。
ポスター展示状況
説明の様子(1)
説明の様子(2)
参加メンバー記念撮影
本イベントは一般市民も無料で参加できることから、ダムの役割(利水、治水)や洪水時のダム操作、水門・排水機場の機能など基礎的事項のご説明をしたところ、「へ~、知らなかった!」と驚きをもって聞いていただける方も多かったです。このように一般の方にご説明でき、意見をいただける機会は非常に貴重であると感じるとともに、ダム・河川における我々の業務が社会に与える影響を再認識しました。