一般財団法人 水源地環境センター
研究第一部 上席主任研究員 千葉 亨

令和8年7月31日、秋葉原コンベンションホールで『SIP第3期課題「スマートインフラマネジメントシステムの構築」シンポジウム2026』が開催されました。当センターでは、サブ課題A「革新的な建設技術の開発(人力で実施困難箇所の施工・計測)」において取り組んでいるダム堆砂対策技術に関する研究開発の概要と実装状況を説明したポスター・パネルの展示と、水中掘削・浚渫の遠隔化技術を実現する「遠隔操縦型浚渫機」に関する研究開発の進捗について紹介しました。

1.シンポジウムの概要

本シンポジウムは、「未来をカタチにする実装戦略 現場で使える新技術」をテーマに掲げ、SIP第3期での開発技術の社会実装を加速化させることを目的とし、5つのサブ課題(A~E)に携わる研究者とユーザーが一堂に介し、幅広い議論と知見が共有されました。まず、本課題の研究推進法人である国立研究開発法人土木研究所 藤田 光一 理事長の開会宣言の後、東北大学大学院工学研究科インフラ・マネジメント研究センター長 久田 真 プログラムディレクター(PD)が挨拶、続いて慶應義塾大学理工学研究科 浅川 智恵子 特任教授による基調講演や2会場でパネルディスカッション、各サブ課題のユーザーと研究者によるインデクシング発表などが実施されました。

「スマートインフラマネジメントの構築」の概要

久田 真 プログラムディレクター(PD)挨拶

浅川 智恵子 慶応義塾大学特任教授による基調講演

インデクシング発表(ダム堆砂対策技術の将来像)

2.ダム堆砂対策における水中掘削・浚渫の遠隔化技術の紹介

会場には各サブ課題のポスター・パネルが展示され、ポスターセッションでは参加者はコーヒーを飲みながらリラックスした中でディスカッションを楽しみました。当センターが取り組んでいるダム堆砂対策における水中掘削・浚渫の遠隔化技術では「遠隔操縦型浚渫機」の1/7模型を展示し、機体の“遠隔”操作を疑似体験していただくとともに、本研究開発の意義を多くの来場者に興味を示していただきました。

ポスター・パネルの展示

WEB参加者向けのポスターセッション

「遠隔操縦型浚渫機」機体模型の展示

3.おわりに

シンポジウムは会場に約500名、WEB聴講を含めると約1,500名の参加者が集結し、盛大に開催されました。日頃、情報に接しているサブ課題A以外の展示にも興味を引くものが多くありました。引き続き、当センターにおいても東亜建設工業(株)及び(株)ドラムエンジニアリングとともに、残された研究開発期間で「遠隔操縦型浚渫機」の社会実装に向けて無人化によるダム堆砂除去技術の成熟度を向上させていきます。