小渋ダムカレーを食べました!

一般財団法人水源地環境センター
研究第2部 次長
小野 雅人

小渋ダムは、ダムマニアの宮島咲氏が監修した日清焼そばU.F.O.ダム湯切りプレートに採用された重厚でかっこいいアーチ式コンクリートダムです。

小渋ダムカレーは、ダムの上流にある道の駅「歌舞伎の里大鹿」で食べることができます。道の駅の名前にも登場する大鹿歌舞伎(おおしかかぶき)は、長野県下伊那郡大鹿村に伝承されている地芝居で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。道の駅の裏には、昭和36年の梅雨による集中豪雨(36災害)で大規模に崩壊した岩塊を当時の堆積状況のまま保存している大西公園があり、約18haにも及ぶ大崩壊地は迫力満点です。また、大西公園は130種3000本の桜が咲く南信州を代表する桜の名所になっています。ぜひ、桜の季節にも訪問してみたいですね。

さて、小渋ダムカレーは、道の駅レストランで1日15食限定で提供されています。私達は道の駅に12時前に到着し、運良く小渋ダムカレーを食べることができました。小渋ダムカレーの特徴はアーチ式の堤体が器の一部になっていることと、ルーの具に鹿肉が使われていることです。

付け合わせの地元野菜、卵、ポテト、ワカサギの唐揚げは下皿に乗っており、カレー自体の見た目はシンプルです。鹿肉がゲート代わりになっており、ダムカレーの醍醐味である放流も存分に楽しめます。具に使われている臭みのない鹿肉が絶妙な味で、大変美味しくいただきました。

大鹿村は人の数より、鹿の数の方が多いと言われており、ジビエ(野生鳥獣肉)料理を地域ブランドとして確立させていこうという取組みが観光協会を中心に行われています。次回の訪問時には大鹿ジビエ料理も堪能してみたいと思います。

アーチの曲線が美しい小渋ダム

アーチの曲線が美しい小渋ダム

迫力満点の大崩壊地(大西公園内)

迫力満点の大崩壊地(大西公園内)

見た目はシンプルな小渋ダムカレー

見た目はシンプルな小渋ダムカレー

小渋ダム放流中!

小渋ダム放流中!