鶴田ダムの「秋の大鶴湖まつりin2023」に参加してきました!

開催日2023年11月26日(日曜日、大安)
天気:☀
気温:17℃
場所:鹿児島県薩摩郡さつま町

■秋の大鶴湖まつりin2023とは

「秋の大鶴湖まつりin2023」は、鶴田ダム河川空間オープン化※の第一弾のイベントとして、ダム放流見学やダム湖遊覧船を盛り込んだインフラツーリズムのイベントで、2023年11月26日の日中に開催されました。

今回のこのイベントに参加するため、水源地ネット取材陣、東京から九州の南、鹿児島県薩摩郡さつま町に行ってまいりました。

重力式コンクリートダムとしては九州最大級の規模を誇る鶴田ダムの迫力と魅力を余すことなくお伝えしたいと思います。

※「河川空間を積極的に活用したい」という要望の高まりを受け、平成23年に河川敷地占用許可準則を改正し、一定の要件を満たす場合には、特例として民間事業者等も営業活動を行うことができるようになりました。これを「河川空間のオープン化」といいます。

「秋の大鶴湖まつりin2023」パンフレット

■鶴田ダムについて

イベント報告に入る前に鶴田ダムについてご説明いたします。鶴田ダムは、高さ117.5メートルの重力式コンクリートダムで、重力式コンクリートダムとしては九州最大の高さを誇ります。特徴としては、2006年7月に発生した平成18年7月豪雨(鹿児島県北部豪雨)による川内川の水害を機に、洪水調節容量を 再開発前の1.3倍に拡張する再開発事業が行われたダムでもあります。また、ダム湖の大鶴湖(おおつるこ)の大きさは九州で2番目の貯水容量 で、ダム上流には観光地としても有名な曽木 の滝があるなど、ダム堤体だけでなく周辺も見どころの多いダムです。

鶴田ダムの全景(鶴田ダムウェブサイト より)

ここでもう一つ説明しておきたいのが、「鶴田ダムレンジャー」です。先ほどのパンフレットにも出没していましたが、彼らは鶴田ダムのPRキャラクターで、鶴田ダムに設置されているそれぞれのゲートの色ごとに7体のレンジャーが存在しており、流域住民の命と暮らしを守っています 。

鶴田ダムレンジャーたち。実際のゲートの色・数と同じ7体のレンジャーが流域住民の暮らしを守ります!

鶴田ダムレンジャーの詳細。細部にわたって鶴田ダムや川内川の特徴を表現しており、こだわりが感じられるデザインです。

■イベント内容の紹介

秋の大鶴湖まつりin2023では、以下の6つのイベントが開催され、多くの方が楽しみながら、驚きながら普段はなかなか見ることができない鶴田ダムの姿を満喫されていました。

今回、我々取材陣はその臨場感を余すことなく伝えようと考えた末、最先端の360°カメラを用いた映像技術を駆使して動画を作成しましたのでご覧ください。

せっかくなのでこの中から、ダム堤体内見学と大鶴湖遊覧船についてもう少し詳細に報告したいと思います。

■ダム堤体内見学+放流見学~現場に潜入、オトナの社会見学~

ダム堤体内見学会では、鶴田ダムの堤体内部を見学したのち、鶴田ダムの堤体付近の堤体内テラスから放流を間近で見ることができるとこのことで、水が大量に流れる様に異常にテンションが上がる取材陣は1週間前から楽しみにしていました。

今回の大鶴湖まつり では事前予約の上、ツアー形式で合計4回の見学会が開催され、我々は第1回目に参加してきました。

動画だけでなく写真でも臨場感を持ってお伝えしたいため時系列に沿って報告します。


9:30 ダム堤体内突入 鶴田ダム内部を見学しながら堤体内テラスを目指します。ダムの内部は監査廊といわれるトンネルのような通路が張り巡らされており、洞窟を探検しているような気分になりました。

ダムの内部はこんな感じです。

ダムの高さが100mを越えるので、階段もすごい。。。

9:55 堤体内テラス到着 117mもある鶴田ダムを特等席から見上げるとその大きさに圧倒されました。ゲートが開き、水が少しずつ出てきます。参加者のボルテージが徐々に上がっていき、不思議な一体感とともに放流開始を見守ります。

堤体内テラスからのアングル。圧巻の景色。

ちなみに、堤体内テラスの場所はここです。堤体中央付近にある3つの穴(コンジットゲート)から放流されます。

10:00 放流開始 ついに放流が始まりました。徐々に水量が増えていき、水しぶきが大きくなっていきます。

3門のコンジットゲ ートから歓声ともに放流が開始されました!

10:10 放流量最大 放流開始から10分後、ついに放流量が最大になります。水しぶきが高く上がり、見たことのない迫力に参加者(特に取材班)のボルテージも最高潮に到達しました。

これぞ圧巻!約150m3/sの放流量。25mプールが約5秒で満杯になる水量です。

ダムの下流から見た放流時の様子です。直下から見るのとはまた違い、青空とダムと水しぶきのコントラストがとても綺麗です。

■大鶴湖遊覧船~「幻の曽木発電所遺構」に湖面から近づける遊覧船ツアー~

鶴田ダムのダム湖「大鶴湖」に沈む、明治時代の水力発電所跡「曽木発電所遺構」周辺を湖面 から見学できる遊覧船が運行されました。

“曽木発電所遺構って?”
曽木発電所遺構は、明治42年(1909年)、牛尾大口金山の電源供給のために建造され、1966年の鶴田ダムの完成によりダム湖に水没した水力発電所の跡です。鶴田ダムの上流約9kmの場所に位置しており、初夏から秋にかけてだけ姿を現すことから幻の曽木発電所遺構とも呼ばれています。

通常は対岸の曽木発電所遺構展望所からしか見ることができない曽木発電所遺構に、遊覧船で至近距離まで近づいて見学することができました。

初夏から秋にかけて貯水池が低下している時は曽木 発電所遺構の全景を見ることができます。(鶴田ダムウェブサイト より)

遊覧船に乗って曽木発電所遺構を見学している様子です。
普段は遠くから眺めることしかできない曽木発電所遺構に触れることができる距離まで近づくことができます。

■最後に

秋の大鶴湖まつりに参加された方々とお話する機会がありましたが、皆さん口々に「鶴田ダムでこのようなイベントが開催されることをとても楽しみにしていた」とおっしゃっていました。

ここ数年はコロナ禍だったこともあり、人が集まるイベントが開催しにくい状況でありましたが、また鶴田ダムと地域が関わりあえるようになっていけるようになる期待感のようなものを感じました。

また、ご年配の方から小さな家族連れの方も多く参加されており、地域住民の方々に深く愛されているダムなのだなぁとしみじみした次第です。

こんな素晴らしいイベントを開催・運営してくださった、大鶴湖(鶴田ダム湖)インフラツーリズム関係者会議の皆さま への感謝の言葉で本稿を締めくくりたいと思います。本当にありがとうございました。

最後は水源地ネット取材陣自作の鶴田ダムレンジャーの集合写真でお別れです。

お し ま い