一般財団法人 水源地環境センター
研究第三部 主任研究員 平岡 康介
国土交通省では、平成2年度から全国の国及び水資源機構が管理するダムを対象に「河川水辺の国勢調査(ダム湖版)」を継続的に実施しています。
WECでは調査開始当初から本調査に携わり、調査結果の収集・整理や経年変化の分析を行うとともに、スクリーニング委員会の運営、調査マニュアルの作成・改訂、新たな調査・分析技術の導入などを通じて調査の質の向上に取り組んできました。
このたび、河川水辺の国勢調査で採集された動物プランクトン試料の解析により、愛知県の新豊根ダム(みどり湖)において、北米原産のミジンコ Daphnia retrocurva が日本で初めて確認されました。本種はこれまで北米以外からの記録がなく、人為的な移入によって日本へ持ち込まれた可能性が示されています。

愛知県新豊根ダムで発見されたDaphnia retrocurva.
今回の発見は、河川水辺の国勢調査のような継続的なモニタリングが、目に見えにくい微小な外来生物の早期発見や生物多様性の変化の把握に有効であることを示す成果となりました。詳細は以下をご覧ください。
■東北大学リンク
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2026/05/press20260520-03-daphnia.html